金本位制 2008 11 8

 今のままでは、ドルは弱体化し、やがて紙屑への道を歩むことになるでしょう。
そこで、「金本位制」及び「金為替本位制」を検討する余地もあると思います。
 アメリカは、世界最大の金保有国です。
もちろん、そのアメリカでも、ドルと金の100%の交換は無理でしょう。
そこで、25%程度の交換を保証する、あるいは10%程度の交換を保証する、
「部分的な金本位制」を考えてみては、どうでしょうか。
 それでも、十分にドル防衛の機能を発揮すると思います。
たとえ10%交換でも、ドル価値の維持や、ドル信認の回復には、十分役立つはずです。
 「ドルの10%の部分は、金の裏付けがある」という方式でも、
今より、確実に信認は増えるはずです。
理想を言えば、25%でしょうが・・・・・・・。
 一般的に、金本位制に対する反感は強いでしょうが、
こう考えてみると、どうでしょうか。
 たとえば、あなたが、お金を使いすぎてしまったとします。
財布の中には、ほとんど、お金が入っていない。
あなたは、途方に暮れるでしょう。
 しかし、あなたが紙幣を印刷できるならば、
そういう悩みは、一瞬にして解決します。
お金がなくなれば、紙幣を印刷すればよい。
こういう問題が、今のアメリカ政府に当てはまるでしょう。
 マネーが電子化された現在、印刷すらしないかもしれません。
その結果、野放図なドル膨張が起きています。
 こういう不安感が、いつも世界の投資家にはあります。
だから、いつドル暴落が起きても、
あるいは、いつ長期金利の急上昇が起きても、不思議ではないのです。
 世界貿易にとって、基軸通貨がなくなって、通貨が多極化してしまうことは、不便です。
ユーロが、「第二の基軸通貨」になることはあっても、
本当の基軸通貨になるのは難しいと思います。















































トップページへ戻る